平常展示室
歴代藩主の治世と人々のくらし
松尾芭蕉と親交を結び、その後援者としても知られる内藤義英所用と伝えられる「紺糸威二枚胴具足」や、内藤家に伝来した、いわゆる南蛮胴具足と呼ばれるスタイルの「浅葱糸素懸威二枚胴具足」、そして、有馬氏が延岡藩主であった時代の延岡城下の様子を、明治大学博物館が所蔵する「有馬家中延岡城下屋敷付絵図」に基づき再現したジオラマ、さらには宮崎県指定有形文化財である一般社団法人きよたか美術館が所蔵する、有馬氏が延岡藩主であった天和元年(1681)頃の延岡市から日向市にかけての景観を描いた「延岡城下図屏風」を原寸大に出力したグラフィックを貼った壁面などをエリアサインとする、平常展示室の中でもメインとなる展示空間になります。高橋氏、有馬氏、三浦氏、牧野氏、内藤氏と藩主が目まぐるしく交代することによって変化した藩領域の変遷や、それぞれの時代における支配のあり方、また、藩主が代わっても引き継がれてきたと考えられる「天下一」の焼印の捺された能面の展示なども行っています。